スペイン旅行(26)

※スペイン旅行(26)-2004.4.9-

スペイン広場・マドリッドから、「国立ソフィア王妃芸術
センター」に向かう。 ブラド美術館の別館的存在で
あるが、マドリッドの近代・現代美術館としての役割を
果てしていると共に、ピカソの有名な『ゲルニカ』を所
蔵している事で有名である。

かっては、プラド美術館別館で、防弾ガラスに守られ
ていたこの作品も、1990年に、ここが誕生し、防弾
ガラスをはずされて鑑賞出来るようになった。 しか
し、2名も銃を持った警備兵が絵画の傍で監視して
おり、いささか、ものものしい感じである。 館内は残
念ながら、撮影禁止である。

ゲルニカ

 約7.8m x 3.5m の巨大な絵画である。 こ
 の作品は制作直後(1937)に開催されたパリ万博
 でスペイン館の壁面を飾った後、第二次世界大戦
 勃発直前の1942年まで、反ファシズム運動の象
 徴として、世界各国を巡回している。 フランコ政権
 の下では、スペインに戻ることは出来ず、ようやく
 祖国への帰還を果たしたのは、ピカソの死後の
 1981年のことである。

 1937年、ナチス・ドイツはフランコが率いる反乱軍
 を支援するため、スペインの古都ゲルニカを無差別
 爆撃した。 多くの市民が犠牲者となった、祖国の
 悲劇に衝撃を受けたピカソは、その怒りを巨大な
 カンヴァスに叩きつけるように画いた。

ゲルニカの印象があまりにも強烈で、他にどんな作品
を見たのか、あまり記憶に残っていない。

正午を過ぎたので、バスでマドリッド市内の中華料理
店に向かう。 座席にすわると同時に、例により飲み
物を聞きに来る。 中華なら「老酒」と思ったが、昼間
から酔い過ぎるわけにもいかず、赤ワインを注文する。
スープをはじめ、炒め物、チャーハンと次々にやって
来る。 久しぶりに、好物の食事にありつけたわけで、
満足する。

14:00 再びバスに乗車し、古都「トレド」に向かう。
途中、トイレ休憩を兼ねて土産品店に立ち寄る。ドン
キホーテが迎えてくれる。

15:30 ドレドに到着する。 タホ川の向こうに展開
する古都トレドは、全く素晴らしい。 左側にはカテド
ラルの尖塔が、右側にはアルカサル(王城)が望める。

トレド

 6世紀に西ゴート王国の首都として繁栄した。711年
 イスラム教徒により征服される。 1085年レコンキス


 タ(国土回復運動)の流れで再征服。 キリスト、イスラ
 ム、ユダヤ(1492年国外追放)の融合した文化が発
 展。1561年マドリッドに遷都されたが、トレドは現在も
 なお、カトリック・スペインの中心を保っている。つまり、


 スペインにおけるカトリックの総本山である。

『ゲルニカ』・ピカソ(絵はがきを複製)

26-01

凱旋門・マドリッド(車窓より)

26-02

中華料理店・マドリッド

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同上、店内

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スープ

26-06

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追加画像は下記をクリックして下さい

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